心のアラン島。
画家の須田剋太さんが、司馬遼太郎さんのアラン島の話を聞いて、過酷な自然の環境の中で暮らす人々に感銘を受けたというくだりを思い出した。
司馬遼太郎さんの「街道をゆく 愛蘭土紀行」の一節なんですが。
「アラン島には、人間の営みだけあって、人間を腐食させる名利や名聞というものがなく、いわば“全島道元の徒ではあるまいか“と、須田さんはご自分に引き寄せて感動し、そのあげく
ーー私も、心のアラン島に住んでいるんです。
というところまで、話が形而上化した。」
ちなみに須田さんは、アラン島には一度も行ったことがなかったそう。
このアランモルトは、160年間も閉鎖状態だったアラン島唯一の蒸溜所が復活してつくったそうな。
なんだか感慨深い…。
と、今日もまた、私の心のアラン島で、杯をかたむけるのであった。
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柚本明美デザイン室
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